現在、政府は2027年度までにスタートアップへの投資額を10兆円規模まで引き上げ、将来的には10万社ものスタートアップを創出するという壮大な目標を掲げています。その実現に向けては、大学が新たなアイデアや人材を生み出す拠点として大きな役割を担うと期待されています。
東北学院大学(以下、本学)は、2023年度よりMASP(Michinoku Academia Startup Platform:みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム)に加盟し、今後は大学全体で大学発スタートアップの育成に力を入れてまいります。
本学がスタートアップ育成に取り組む理由は、主に以下の3点です。
1つ目は、本学のスクールモットー「LIFE LIGHT LOVE」(神によって与えられた福音に基づき、人々に光を与え、人々を自分のように愛する)の理念を、特にソーシャルスタートアップの育成を通じて具体化できると考えるためです。
2つ目は、近年、地域の社会課題に強い関心を持ち、起業を通じてその解決に貢献したいと考える生徒や学生が着実に増えており、その熱意に応える必要があると判断したためです。
3つ目は、地域での創業活動が活発化することでイノベーションがさらに促進され、新たな雇用を生み出し、本学卒業生の地元定着率向上にもつながるなど、地域社会全体に大きな好循環がもたらされると期待しているためです。
今後のスタートアップ事業は、仙台市や金融機関、INTILAQ東北イノベーションセンター、本院同窓会などと緊密に連携し、地域全体を巻き込んで推進してまいります。さらに、キリスト教教育の理念を根底に据え、中学校・高等学校・大学が一体となって取り組むことで、創造的かつ持続的な支援体制を整えていく予定です。
本学から社会に大きなインパクトを与える起業家が次々と誕生し、国内外で活躍する未来を、皆さまと共に創り上げていきたいと考えております。今後とも、皆さまの温かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。