【イベントレポート】五橋インパクト Demo Day 2026

東北学院大学 五橋インパクト Demo Day -伝統と革新が紡ぐ新たな鼓動- 2026年3月14日、東北学院大学にて「五橋インパクト デモデイ」が開催されました。本イベントは、同校の「地域社会の未来を創る実践の場」としての姿勢を象徴するものであり、基調講演、研究者による知見共有、そして学生によるビジネスプランピッチの三部構成で、次世代のリーダーたちが熱い想いを形にしました。


1. 基調講演

登壇者:一般社団法人VENTURE FOR JAPAN 代表理事 小松 洋介 氏

東北学院大学のOBでもある小松氏は、自身のキャリアを「スマートな成功物語ではなく、泥臭い葛藤の連続」と振り返りました。

◉軌跡
生時代のフットサル、リクルートで必死に働いた経験、震災後の女川町での復興支援。

哲学
 起業を目的とするのではなく、目の前の課題を解決しようと必死になった結果として「起業」があった。

メッセージ
 「大きな目標がなくてもいい。今、目の前にあることに全力で向き合うことが、自分を望む場所へ導く」と、後輩たちへエールを送りました。


2. ビジネスプランピッチ:未来を作る情熱と知力の交差点 

研究者2名、学生6組によるプレゼンテーションが行われ、学術的知見と瑞々しい感性が披露されました。

<研究者> 

▶︎黒阪 健吾 准教授 
経済理論による農業問題の解決: マッチングアルゴリズムを用いた農地集約システムの提案

▶︎呉 国紅 教授
次世代電力インフラ: 脱炭素社会を支える小型・低コストな電力変換装置(MMC-STATCOM)の開発

<学 生> 

▶︎経済学部 経済学科 1年 大橋 凌
LifeRhythm SNS利用を報酬に変える。ネット依存を自律の動力に変える逆転の発想アプリ

▶︎国際学部 国際教養学科3年 上舘要 =オーディエンス賞受賞=
ユニマ: 学生限定のキャンパスフリマ。学内経済を循環させ、学生の挑戦時間を創出

▶︎地域総合学部 政策デザイン学科3年 後藤 俊輔
Stadium After OS: スポーツ観戦の熱量を可視化し、ファン同士のマッチングと地域送客を実現

▶︎経営学部 経営学科2年 佐藤 殊菜 =大賞受賞=
お弁当宅配×見守り: 独居高齢者と子ども食堂を繋ぎ、学生が介在する地域密着型サービス

▶︎国際学部 国際教養学科 3年 原田夢叶 =優秀賞受賞=
ビジネスの本質: レッドブル学生マーケターの経験から、情熱が喜びに変わる「応援」の力を説く

▶︎地域総合学部 政策デザイン学科3年 松田拓也
AIR FIELD: 徹底した1on1による価値観重視の学生・企業マッチング。東北での働き方を再定義


3. 総括:審査員からの提言

表彰式では、活動を「継続可能な事業」へと昇華させるための重要な視点が示されました。

◉社会性と経済性の両立 
情熱(社会性)を支えるための「数字と事業計画(経済性)」の重要性。

発信と共創
 プランを周囲に語ることで仲間を増やし、視点を広げることの大切さ。

行動の価値
 既に一歩を踏み出していること自体が最大の資産であり、その行動力を信じて突き進むべきであること。

「誰かのために」という温かい志に、ビジネスとしての持続可能性が加わることで、これらのアイデアは確かな社会実装へと近づきます。五橋から生まれたこの熱源が、仙台、そして東北全域へと波及していくことを予感させる一日となりました。

関連記事

TOP